2007年7月7日土曜日

ダンテ「神曲」読了

集英社文庫、寿岳文章訳で、「地獄編」「煉獄編」「天国編」の計三冊。
帰宅電車でチマチマ読んで、しかも途中別の小説を2冊ほど読みつつ
足掛け三ヶ月くらい?

大雑把に言うと、作者であるダンテ自身が生きた身ながら所謂
「あの世」を見聞するというお話。

喜劇とは銘打ってあるが、冒険活劇とかそういうのではなくて
地獄の亡者から始まって、天国の聖人まで色々な人物の話を聞き、
キリスト教における正義を得るという内容、といえばいいだろうか。

下地になる知識がなーんにもない状態で読んだが、脚注がかなり
詳細で、これが大いに助けになった。けれど何分、分量が本文と
同じくらいあるので読み進めるのがひどく疲れた。

地獄で罰せられる人々の罰の分類から、キリスト教的倫理観が
見えて面白かった。でも天国での説法?はいまひとつピンと
来なかったかな。